2018年3月23日金曜日

択一

2018. 3. 22.
議会最終日、一般会計はT橋(五)議員提出の修正案が通りました。
修正案か原案か二者択一の中、私は執行部の原案に賛成しました。

理由1
越後湯沢駅は西口も東口も、駅前広場は広域の玄関口です。
東口は修繕ならともかく、何かを撤去と言うなら全体計画が先です。
これはもっともなお話です。修正案は理が通っています。
ただ、予算書上で見ればその工事がいくらだか分かりませんし、
“目” 単位の財源で見れば財源に “その他” が入っています。
一般的に、工事の予定価格は議員では積算できませんので、
執行部からの資料提供がなければ、修正案は作れません。
つまり議員が、工事の予算根拠を説明するのは無理があります。
   目:予算の分類、大きいものから 款、項、目、節(区分・金額)
 その他:財源は “目” 単位で表されます。その種類は、
     特定財源として、国県支出金、地方債、その他
     町単独の財源は、一般財源

理由2
緊急告知ラジオの全戸配布は、やらない理由が分かりません。
どうせいつかはしなければなりません。一度すればお終いです。
そもそもこれは規定路線。ここ数年でも、そのために電波塔を建て、
三俣には光ケーブルを進めて来ました。ここまでお金を使い
着々と進めてきて、今さら町民の意見を聞く必要がありましょうか。
構想通りの防災計画です。
提案理由に曰く『優先順位が低い』はずはありません。
ラジオの配布方法などは、これから決めれば良いだけのことです。

理由3
迷うのは、フットサルコートの照明。
スポーツくじの助成がもし出れば、町の資金と合わせて
工事をしようというもので、スポーツくじ助成への申請は
バスケットゴールの買い換えも合わせて、すでに完了しています。
今まさに4月の決定を待っている段階です。
それらをまとめて『やっぱり要りません』は、どうかと思います。
フットサルの照明は、確かに必要性をあまり感じませんが、
スキーW杯であれ程お世話になったスポーツくじ。
その関係ももはやこれまでかと思うと、残念で仕方ありません。
『照明をつけよう』と言う、いつぞやのT村議員の一般質問、
『では、国の補助をもらってやろう』と言う去年の当初予算、
その『国の補助』が認められず『スポーツくじへ申請します』、
そのどれにも、私は反対を表明しませんでした。
一貫して反対を唱えたのは、N木議員くらいのものでした。
確かに、間違いに気づいたらそれは正すべきです。しかし、
議会議決でないとは言え、今回修正案を提出あるいは賛成をした
多くの議員も黙認して進んできたのは事実です。
それを今になって……。

理由4
『…財政力のあるうちに将来への備えとして、優先順位を考慮…』
そういう提案理由が書かれていました。
だから7千万円もの支出を止めるのだと…。
とりあえず止めて考え直しても良いのは、自前で行う
東口の2,000万円を超えるであろう工事くらいのものです。
緊急告知ラジオの2,559万円は、前述の通り、配布すべきです。
フットサルコートの照明設置は、バスケットゴールの買い換えを含め
“スポーツくじの2,266万円の助成” がなければやりません。
と言うより『やれません』。
『…将来への備えとして、優先順位を考慮した…』
だから今、“起債” をするのです。
行政の “起債” は一般的な “借金” とは違います。
“交付税参入” という国が返済を応援してくれる制度があります。
中には『100%交付税参入』『90%交付税参入』なんてのもあります。
つまりその分は、『もらったようなもの』なのです。
今年の “起債” は、元金4億3,210万円で、返す元金は1億4,761万円。
率を分かりやすく言うと、1千万円借りても返す元金は約340万円です。
(現行制度で)『節約』を言うなら、制限内で有利な “起債” を
しなけりゃ損なんです。これが今、最も現金を使わない方策です。

理由5
  昨年はたまたま、私が修正案を提出しました。
  予算書の説明としては、町単独の一事業を削るもので、
  歳入も歳出も分かりやすいものでした。
今年の今回の提案は『当初予算の修正案』と言えるほどには、
完成度が高くなかったと感じています。
つまり『責任ある予算の提案』には、遠かったと思います。
提案理由と削除する事業は列挙されていましたが、
予算書のまともな説明は、なされませんでした。
一例では、スポーツくじの申請で、まとめて削ったバスケット
ボールのゴールはどうなるのか。買うのか買わないのか、などなど。
『素人の議員に予算書の説明は無理』などと言ってはいられません。
町の予算案の提案なのですから。
ことさら擁護するつもりはありませんが、当初予算は
職員が行政需要をまとめて事業化し、積算し、財源を見つけ、
それらを積み上げて、さらに調整を重ね出来上がったものです。
素人の議員といえど、論拠や説明の薄弱は赦されません。
町民への責任です。また職員の士気にもかかわります。

以上の考察から、執行部原案か修正案かを選びました。

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